2024年パリオリンピック サーフィンの応援が100倍楽しくなる、観戦ガイドとルール
いよいよパリ2024オリンピックまであと1週間!東京2020オリンピックで初めて正式種目として登録され、男女ともメダルを獲得しました。パリオリンピックでもメダルの獲得が期待されています。この記事では「パリオリンピック サーフィン」に関して、競技概要、開催場所のチョープー、ルール、日本代表選手、大会スケジュール、放送日程などを詳しく解説いたします。
開催地・チョープーってどこ?
チョープーの場所
「パリオリンピック」というとフランス・パリのみで行われるオリンピックだと思われがちですが、サーフィンだけは西ヨーロッパに位置するフランスの国土をはるか超えて、フランス領ポリネシアの最大の島「タヒチ」が会場となります。南太平洋のど真ん中、ハワイの下、オーストラリアと南米の間にあり、地図上で見ると日本↔︎パリよりも日本↔︎タヒチの方が近く、なんと成田からは直行便も就航しており約11時間のフライトです。
チョープーで開催される理由
サーフィン競技が行われる、チョープーはタヒチ島の南西海岸の村で、世界で最も美しい波がブレークするといわれ、世界屈指のサーフスポットの一つとして有名です。その一方で、浅いドライリーフの上で割れる波は力強く、「チューブ」と呼ばれまるでトンネルのような波が特徴です。一方で超大型の波であることからプロサーファーにとっても難関の場所と言われています。
世界有数のサーフスポットであることはもちろんですが、「フランス本土だけでなく海外領土とそのコミュニティを含めてオリンピックを開催したい」というオリンピック史上初の試みを実現させるために、タヒチ・チョープーが開催地として選ばれました。
メダルに期待!日本代表選手4名を紹介!
五十嵐カノア選手
東京2020オリンピックでは銀メダルを獲得し、言わずと知れた日本サーフィン界のエース!2023年WSL(World Surf League)ランキングによりオリンピック出場枠を獲得しました。エアリアル(波の斜面を利用して、勢いとスピードを生かし海面から飛ぶ技)やカービング(波に乗って曲がる技)などの技を得意とし、力強く且つ流れるようなライディングスタイルが特徴です。2大会連続のメダルが期待されています!
稲葉玲王選手
2023年のエルサルバドルのISAWORLD SURFING GAMESでアジアランキング男子1位を獲得により内定しました。プロサーファーの父を持ち、ご両親は千葉県でサーフショップを営むまさにサーフィン一家。波のフェイスをしっかりと捉え、スムーズで力強いターンとスピードが特徴です。前回の東京2020オリンピックのサーフィン会場は、地元千葉県一宮町であったが出場できなかった悔しい思いも乗せて、ダイナミックな演技とメダルが期待されています!
コナー・オレアリー選手
オーストラリア人の父と日本人の母を持つ日豪ハーフ。母の明美さんはサーフィン元日本チャンピオン!身長185cmと恵まれた体格を生かしたダイナミックで力強いライディングスタイルが特徴です。2024年プエルトリコの大会結果も踏まえ、日本人代表枠(2022年ワールドゲームズ男子団体優勝により出場枠を獲得)として内定しました。チョープーはコナーが得意とするチューブライディングが存分に発揮できる場所で、初出場ながらメダル獲得に期待がかかります。
松田詩野選手
悲願のオリンピック初出場、今大会唯一の女子代表です。2023年のエルサルバドルのISAWORLD SURFING GAMESでアジアランキング女子1位を獲得により内定しました。強いカービングと華麗なエアリアルは松田選手の代名詞であり、波を捉えるその正確さと大胆さが高く評価されています。誰よりも早くからタヒチで練習を重ね、チョープーの大波への経験値を積んできました。2大会連続の女子代表のメダルが期待されています!
観戦がもっと楽しくなる!サーフィンのルールを知ろう!
ルール
パリオリンピックのサーフィン種目はショートボードのみとなり、男女ともに24名の選手が出場します。予選ラウンドはROUND1〜3まであり、ROUND1でヒート1位になれば、ROUND3へ進むことができます。ヒートとは対戦形式のことで、オリンピックでは1ヒート3人の選手で競います。ROUND1で2位と3位の選手は敗者復活戦のROUND2に回ることとなります。ROUND3と決勝トーナメントは1対1で戦う勝ち残り形式となります。
採点
審査員は1回のライディングごとに0点から10点の範囲で得点をつけます。評価基準には技の難易度や多様性、スピード、波の選択などの要素があります。
審査員は5名おり、各審査員が0~10点で採点します。最高得点と最低得点を除いた3人の平均がそのライディングのスコアとなります。ヒート終了時点で、ベスト2つのライディングのスコアが合計され、その合計点で順位が決まります。例えばベスト1が8.5点、ベスト2が7.0点の場合、合計15.5点が最終スコアとなります。
スケジュール
日本とタヒチの時差は19時間!サーフィンは7/28(日)〜8/5(月)のうちの4日間の開催です。波の状況によって開催日が変更になりますが、現在のところ男子ROUND1は日本時間の7/28の午前2時からスタートで、応援する私たちにとっては真夜中の観戦になります。女子ROUND1は7/28の午前6時48分からのスタート予定です。HEAT3に五十嵐カノア選手、HEAT4にコナー・オレアリー選手、HEAT8に稲葉玲王選手が出場します!松田詩野選手はHEAT8となります。対戦相手など詳しいスケジュールは国際サーフィン連盟のサイトご確認ください!
オリンピック期間中のチョープー波情報!
オリンピック・サーフィン競技の開催地チョープーの波は、ベストなうねりの向きが、南西〜南南西うねりとなります。なみある?が採用しているSurflineの予想データによると、開催期間のDay1(28日)は南南西うねりが0.9mくらいでスモールサイズとなる見込みです。Day2(29日)から南西うねりが強まり2.7mまでアップする予想。そしてこの南西うねりはDay4(31日)まで若干弱まりながら続く見込みでそこそこ良い波になりそうです。8月1日になると波高は3mまで上がりますが、うねりのディレクションが南〜南南東うねりになるので、ややズレてくる模様です。開催は7/28(日)〜8/5(月)の中の4日間なので、十分見応えのある波のサイズで開催されることになりそうです!
なみある?はチョープーの17日間の波情報を無料配信中です!この機会にぜひチェックしてくださいね。
※上記の波情報は7/19 18:00時点の予想となります。
地上波で放送はある?視聴方法を解説!
結論から言うと、7/19現在残念ながら地上波での放送予定はございません。ただし、日本代表の4名がメダルのかかったヒートまで勝ち進めば、地上波で放送がされるかもしれません。オリンピック公式アプリではライブ中継予定なので、ぜひダウンロードしてチェックしてみてください!また、TVerでもオリンピックのライブ配信が行われる予定です!こまめに特設サイトを確認することをおすすめします!
Instagram: naminori japan
YouTube:NAMINORI JAPAN Channel
ISA(国際サーフィン連盟):https://isasurf.org/event/paris-2024/
オリンピックWEBサイト:https://olympics.com/ja/paris-2024
サーフィン競技ページ:https://olympics.com/ja/paris-2024/sports/surfing
スケジュール: https://olympics.com/ja/paris-2024/schedule
いよいよ開催目前に迫ったパリ2024オリンピック。2大会連続のメダルに期待して応援を楽しみましょう!
なみある?SNS
Instagram:https://www.instagram.com/namiaru/
X:https://twitter.com/namiaru
Facebook:https://www.facebook.com/namiaru
YouTube:https://youtube.com/@namiarumovie?si=e_Fa7MPwflJD6hHh