いよいよ梅雨時期に突入!サーフィンできる波はあるの?ないの?
沖縄地方が梅雨入りをし、台風1号も発生し、季節が大きく動き出した感じではありますね。
日本では夏がやってくる前に訪れるのが、梅雨。
すでに日本の南海上には梅雨前線はあるのですが、一部が沖縄地方にかかっているだけで、まだ北上していないため、九州エリアや四国、西日本でも、まだ梅雨入りしていない状況です。
サーファーにとって重要なのは、
「じゃあ、梅雨時期は波があるの?無いの?」
ということでしょう。
本記事ではサーファーが気になる「梅雨の波事情」について解説します!
そもそも、梅雨前線はなぜできるのか?
気象庁の用語としては、春から盛夏への季節の移行期に、日本から中国大陸付近に出現する停滞前線で、一般的には、南北振動を繰り返しながら沖縄地方から東北地方へゆっくり北上する。と記載されています。うーむ、わかるような、わからないような・・・。
梅雨前線は、前線の南側には晴れて暑い夏をもたらす太平洋高気圧があり、その高気圧から吹き出す暖かい南寄りの風と、前線の北側にはオホーツク海高気圧があり、その高気圧から吹き出す冷たい北寄りの風が、ぶつかる境界部分で形成されるものです。
昔はよく「梅雨時期は波がない」と言われていました。
確かに私の記憶ではあまり大きな波が立った印象がないような・・・。
まぁ、台風が接近している時は別ですが。
波が立つには風の力が必要です。前線の北側では北寄りの風が吹き、南側では南寄りの風が吹いています。前線付近では南風により、波が立つ要素はあるのですが、北寄りの風でうねりを抑えてしまい、結果波の小さい状況になってしまう訳ですね。
なので、前線が北上したり、南下したりする影響で微妙に波も変化します。前線が南下すると、沿岸部は北寄りの風が吹きやすく、コンディションは問題ないところが多い(一部エリアでは違いますが)ですが、うねりは抑えられスモールサイズや、フラットになるところが多くなる傾向に。また、前線が北上すると南寄りの風が沿岸部でも吹きやすく、風波うねりでブレイクするポイントが多くなります。しかし、風の影響で良いコンディションは望めないですが・・・。サイズ的には発達した低気圧が通過することでもない限りコンディションの乱れたスモールサイズが多くなりますね。
また、前線の上下動による微妙な位置次第で、沿岸部は北寄りの風で、南寄りのうねりが届き、コンディション良く遊べる状況になる場合もあります。
太平洋側では今まで記載した感じになりますが、日本海側では前線に吹き込む北寄りの風が吹きやすくなり、オンショアになるポイントで、なんとか風波うねりのスモールサイズになる程度で、物足りない状況となる場合が多いですね。
答えとしては、梅雨時期に「波はない」というわけではないが、小さい傾向にある」と言えるでしょう。
エキスパートや中・上級者には、物足りない時期であることは間違いないですが、初心者やこれからサーフィンを始める方には絶好な季節とも言えそうです。