海水浴シーズンは「離岸流」に注意!気をつけるポイント。
ほとんどの地域が梅雨明けをし、学校も夏休み、毎日気温も高くプールや海に行くことが多くなるこの時期。夏の定番イベントは海水浴という方も多いのではないでしょうか?しかし、楽しいはずの夏の行事が、悲しい結果になってしまうこともあります。今年も夏休みに入った途端、海水浴中に溺れてしまう事故が起きています。本記事では、こんな悲しい結果にならないように、海水浴で注意しなければならないことをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
海水浴の基本のキ
海水浴で注意しなければならないこととして、
・遊泳禁止区域では泳がない。
・深みや滑りやすい所には気を付ける。
・引き返す波の流れに注意。
・お酒を飲んだら海に入らない。
・自分の技能レベルを知り、無謀な事はしない。
・天候が悪いときは無理をして海に出ない
とよく書かれています。
まず基本的なことになりますが、遊泳禁止の場所で海水浴はしないことですw
近年、監視員やライフガードを雇う資金がないため、海水浴場として開設できない場所もありますが、それとは違い遊泳禁止となっているエリアがあります。基本、遊泳禁止場所には何かしら、安全面での問題があるから遊泳禁止だと思ってください。流れが常にあったり、急に水深が深くなるところだったり・・・。
意外と知られていないですが、波が穏やかとか、荒れているとかよりも、ヒザ(約30cm)の高さの水があれば人は溺れるということです。子供はもちろん、大人でもこの水位で溺れる事故もありますので注意が必要です。
ニュースでよく耳にする「離岸流」とは?
よくニュースでも報道される「流されて」という離岸流について解説します。離岸流とは、岸から沖へ向かって流れる海水の流れのことで、その流速は毎秒2メートルに達する場合もあります。離岸流は、海岸線のどこでも起こる可能性があり、沖へ数十メートルから数百メートルに及ぶことがあります。幅は10~30メートル程度とあまり広くないのが特徴です。岸に打ち上げられた水は、行き場を失い、一旦横へ流れます。その後沖に戻る流れができ、これを離岸流と言います。
先日はこの離岸流がもとで沖に流されて、さらに沖の海流に乗ってしまい、静岡・伊豆白浜から千葉・館山沖まで80kmも流されてしまった方がいましたね。離岸流は日頃海に馴染んでいるサーファーでも分かりづらい場合もあります。私が幼少の頃、親に良く言われたのが、「波が打ち寄せるところで遊びなさい。波のないところは流されて危ないよ。」です。離岸流のことを言っていたのですね。
離岸流で沖に流された時の対処法
一番は無理に岸に戻ろうと泳がない事です。これは体力が奪われるだけです。離岸流の特徴としては、幅がそこまで広くないといので、流されてしまった場合は、一旦岸と並行に泳ぐ事です。すると沖に流れるエリアから、外れることができます。沖への流れから外れれば、岸への向岸流に乗って岸へ戻りやすくなります。
また、海岸線で周囲より凹んでいるところも、注意が必要です。この部分は周囲より水深が深くなっている可能性があります。子供だと一瞬にして、頭まで沈んでしまう恐れもあり、沈んで沖に流されてしまう感じです。
サーフィンをしていると、はじめて入るポイントをまずじっくり観察しますよね。サイズはもちろん見ますが、流れや割れる位置、割れ方などを観察します。このような行動は海水浴の時も重要なことになりますのでしっかりと行いましょう。
安全に楽しく海水浴を楽しもう!
いろいろ注意しなければならないことを書きましたが、海水浴は怖いことばかりではなく、楽しいこともいっぱい。普段海に接することがない人が、暑いから海へ行こ~!と、海水温が高く海遊びをする良い時期です。しかし、海開きをすると、海水浴場に全面エリア規制がかかり、サーフィンは楽しめないところが多くなりますが、近年海水浴に来た方にサーフィンを楽しんでもらおうと、サーフィン可能エリアを作っているところもあります。
サーフボードはソフトボード限定となっているところが多いですが、サーフィンを体験したい方にはちょうど良い感じになります。例えば鎌倉エリアでは、材木座、由比ヶ浜と腰越の海水浴エリアにサーフィン可能エリアが設定されていますので、ソフトボードならサーフィン可能です。近くのサーフショップでは、スクールを開催しているところもあるので、探して体験してみるのも良いでしょう。
酷暑を乗り切るためにも、クールダウンできる海水浴を、思いっきり楽しんでください。