ショートとロングの二刀流!ー夢はオリンピック出場 石井乃亜さんインタビュー
鵠沼海岸育ちでショートボードとロングボード二刀流のプロサーファー、23歳石井乃亜さん。スラッとしたスタイルと爽やかな笑顔からファッションモデルとしての顔も持ち、石井さんが運営しているサーフスクールには女性ファンも多いんだとか。「みんな一回サーフィンをしてほしい!」とキラキラした目で語る姿が印象的でした。今回は半日密着をし、石井さんへのインタビューや鵠沼海岸商店街の行きつけのお店紹介、サーフィンスクールの様子などを撮影させていただきました。
ショートとロングは全くの別物。それが面白い。
ーショートボード・ロングボード両方のプロになった経緯は?
祖父、両親をはじめ、家族みんなサーフィンをしている一家で育ったので、気づいたらサーフィンを始めていました。やらされたというのが正しいくらいです(笑)最初はショートボードだけでしたが、祖父から「いろんな波やボードを乗りこなせるのが真のサーファーだよ」と言われたのをきっかけに、遊びでロングボードも乗るようになって、どっちもハマったのがきっかけです。
ーどちらの練習も満遍なく行なっているのですか?
鵠沼海岸は波が小さいので、最近はロングボードを練習する方が多いですね。朝イチになみある?のLINEを開いて、ホームポイントをチェックすることがルーティンです。風を確認して、波がなさそうでもとりあえず海には行くようにして、1時間半くらい海に入っています。その日の目標を決めて、目標が達成できれば切り上げて、短時間で集中してやっています。試合前はショート1時間、ロング1時間と区切って練習することもあり、鵠沼海岸だけでなく、他のポイントに行って色んなコンディションの波に対応できる経験値を高めるようにしています。そうすることでどんな波が来ても試合中に動じないメンタルが鍛えられます。ただショートボードとロングボードは全く別物の競技だと思っていて、頭と体の切り替えが難しいです。それも含めてサーフィンは楽しいなと感じています。
ー波に乗る練習以外になにか気をつけていることはありますか?
サーフィンをしていると自然に背筋が鍛えられます。ただ背筋がつきすぎちゃうので、陸では腹筋をメインに鍛えてバランスを取るようにしています。体幹トレーニングはサーフィンをする上ですごく大事なので。あとは食事にも気を遣っていて、毎日自炊しています。同じメニューは二度作らないようにしていて、メニューを毎日変え、脂質控えめで栄養バランスを考えながら作っているのがポイントです。調味料にもこだわりがあるので、無添加のものを使い始めたところ体の調子がすごく良くなりました。
喜びの瞬間に立ち会えることが一番のやりがい。
ー運営されているスクールはどんなレベルの方が対象ですか?
初心者の方からアマチュアの大会に出られている方まで、どんな方でもウェルカムです。特に多いのは子育てが少し落ち着いた30代女性の方です。新しい趣味を見つけたい、昔やっていたサーフィンにもう一度チャレンジしたいなど、少し余裕ができて自分に使える時間が増えた方が多いですね。レベルに合わせて柔軟にレッスンの内容を変更をしていて、初心者の方にはまずはサーフィンの楽しさを知ってもらうことが目標です。中上級者の方にはライディングの様子を陸から撮影をして、一緒に動画を確認しながらアドバイスも行っています。自分のライディングの特徴を知り、修正していくことが一番の上達の近道なので。
ースクールを通して嬉しかった出来事はありますか?
やっぱり一番は初めて波に乗れた瞬間に立ち会えることです。波に乗る一連の流れを一人でできるようになるまでがサーフィンの第一関門だと思っていて、それができた瞬間のスクール生の晴れやかな顔を見れることが本当に嬉しいんです。その瞬間に自分もいて、喜びを分かち合えることがやりがいにもつながっています。
ー今後どのようなスクール運営をしていきたいですか?
サーフィンは年齢に関係なく、老若男女楽しめて同じ時間を共有できるスポーツです。少し敷居が高いイメージを持たれる方が多いと思うのですが、一度やってみると全くそんなことはないので、とりあえずみんなやってみてもらいたいというのが本音です(笑)最近だとYouTubeで手軽にサーフィンの情報収集ができるけど、一番良いことはローカルの人に教えてもらうことだと思っています。正直細かいルールやマナーが多いスポーツなので、よく理解している人と一緒に海に入って、教わりながらサーフィンができればローカルサーファーとも繋がりができて、サーフィンがもっと楽しくなるんじゃないかなと思います。高校の同級生などから新しい趣味を作りたいからと連絡をもらうこともあって、サーフィン好きの輪をどんどん広げていけたらいいなと思います。
目指すはロス五輪!
ー今後のキャリアプランは?
まず今年〜来年にかけて、ロングボードに絞って大会に4つ出場する予定で、日本チャンピオンになることが目標です。4年後のロサンゼルスオリンピックでは、ショートボードだけでなく、ロングボードも種目として入ることが予想されているので、日本代表選手になれるよう頑張りたいと思っています。まだまだマイナースポーツであるサーフィンですが、サーフィンってカッコいんだなと子供達に思ってもらえるきっかけに自分がなれればいいなと思います。
ー最後に読者の方にメッセージをお願いします!
これまでの人生、必要なことは全て海から教えてもらいました。日々の悩みや心のもやもやは海に入るとすごくちっぽけなことのように思えたりするんです。海に入ると心が浄化されるような感覚になり、いつも新しい気づきを与えてくれます。何か考え事があって自分を見つめ直したい時は、海に行くと解決するんです。夜ご飯のメニューが決まらない時も海に行って「何が食べたいんだろ…」と内省しています(笑)これからも海のように広い心を持ちながら、サーフィンを楽しんでいきたいです。オリンピック代表入りを目指しているのでぜひ応援してください!!
行きつけのお店紹介
はまさき村 湘南本店
鵠沼海岸駅目の前の好立地。ランチはバリエーション豊かな海鮮丼、夜は牡蠣小屋として新鮮な海鮮が食べられます!自慢の牡蠣は生でも焼きでも絶品!他にも海鮮浜焼き、お刺身、自家製鯛めし、熊本郷土料理まで、鮮度に自信があるからこそご提供できるメニューが豊富に取り揃えられています!
ランチで毎回頼むのは「おまかせ丼」。990円とコスパ抜群なんです!いつもごはんを特盛りにしてもらって、さらにごはんと味噌汁のおかわりもしちゃうくらい美味しいです!