サーフィン業界を牽引する関野聡の挑戦:商品開発に込めた思いとは?
言わずと知れたレジェンドサーファーの一人、関野聡さん。現在、株式会社ワンワールドの代表取締役として、サーフィンやSUPなどのマリンスポーツ用品の生産・販売を手がけ、サーフィン業界を牽引しています。今回は、関野さんに商品開発への思いと、日本国内はもちろん、海外サーフトリップにもおすすめの商品についてお伺いしました。
数々の商品を手がける理由と目標をインタビュー。
ー数多くの商品を取り扱われていますが、共通する点は何でしょうか?
マリンスポーツで特にサーフボードに関連するギアは、それぞれのボードに合わせてサイズや仕様が異なり、その種類も多岐に渡り、専用のものが多いためあまり取り扱っていません。私の会社で取り扱っているのは、どんなウォータースポーツでも共通して使用できるものが多く、例えばウェットスーツやサーフキャップ、海から上がったときに使うタオルやお着替えポンチョ、着替えたものをそのまま入れて持ち運べるバケツなど、人が身につけたり水辺のシーンで便利に使用できるアイテムが中心となっています。
ーオリジナル商品のアイデアはどこから湧いてくるのでしょうか?
自分の体験がベースになっているのはもちろんですが、毎週社内で企画会議を開き、そこでメンバー内でアイデアを出し合っています。そのため、社内の意見を取り入れながら商品を企画しています。また、既存の商品をどう改良できるかという視点で市場調査を行い、日々さまざまなところにアンテナを張っています。生まれたアイデアをいかにスピーディーに形にできるかが、商品開発の成功のカギだと思っているので、実行力は強みだと感じています。もちろん、失敗することもたくさんありますが、そういった経験を積み重ねることが成功への近道だと考えています。
ー商品開発を続ける理由は何ですか?
自分自身がサーフィンをするときに、自分で開発した商品を使ってみてフィードバックを行い、さらに良いプロダクトに繋げていく。そうして出来た商品を自らのブランドとして市場に送りだせること、そして納得のいく完成度の高い商品を自分でも使用できることがこの仕事のやりがいに繋がっているし、商品開発を続ける理由かなと思っています。
ーコロナ禍で商品が全く売れないという大変な苦労からの学びはどんなことでしたか?
コロナ禍で痛感したのは、サーフィン業界に“一人勝ち”は存在しないということです。半年間何も売れない時期が続いたときには、正直会社が潰れるかと思いました。その後、サーフィンやゴルフがソーシャルディスタンスを保てるスポーツとして注目されると、一気に売上が回復し、過去最高を記録しました。しかし、その後アフターコロナとなり、サーフィンへの注目は落ち着き、海外旅行や外食産業に人々の関心が戻りました。良い時も悪い時も“みんなで支え合うこと”が大切だと感じましたね。
ー今後の目標を教えてください。
以前湖のウェイクボードのイベント会場にいったとき、僕が開発したお着替えポンチョやバケツを使っている人を結構見かけたんですね。マリンスポーツじゃないところにも需要があるんだ!と嬉しくなりました。サーフィン業界は良くも悪くも狭いので、ウォータースポーツ全体に視野を広げ、カヌーやカヤック、激流下りといった分野にも積極的に参入していきたいと思っています。将来的には、TOYOTAのように世界的な企業になることを目指しています。
関野聡のおすすめ商品TOP3を紹介!
SHARK BANZ 2 BETHANY HAMILTON|シャークバンズ
海外にサーフトリップに行く人におすすめなのがシャークバンズ。スイミング・SUP・サーフィン
・シュノーケリング・フィッシングなど、マリンスポーツを安全に楽しむために作られています。特殊な強い磁気バリアで「サメやエイ」などの危険生物からのアタックを阻止する効果があり、手首につけるよりも足首につけるのが負担が少なくおすすめ。1回買えば半永久的に利用できるので、万が一に備えて子どものために買う親世代も多い。
ジェリーズガード クラゲ除けクリーム
サーファーの天敵クラゲ。クラゲやイソギンチャクに刺されないカクレクマノミの体表粘液からヒントを得て、愛媛県の高校生が開発に携わったこの商品。日焼け止め成分の有無にかからわらず、値段が変わらないのも女性には嬉しいポイント。南国感を感じられるバニラの香りで癒されます。ワンワールドのスタッフも愛用している方も多いのだとか。
RELIEF LIFE JACKET
泳げない人でも水中で直立浮遊できる災害用のライフジャケット。フローティングボードが自動的に開くため水中でも垂直バランスを保つほか、通常の水中浮遊型ライフジャケットとしても使えます。直立浮遊が叶えられると、万が一気絶をしても呼吸を確保することができるため、生存率を上げることができます。津波や洪水などの災害時に活躍するため、備蓄しておくと安心です。
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