震災復興を願った「Kitaizumi Surf Festival 2024」のイベントハイライトをお届け!
昨年より福島県南相馬市の北泉海岸で開催されている、KITAIZUMI SURF FESTIVAL。
このイベントは、震災前に開催されていたような大きなイベントを、この北泉海岸でもう一度開催したい。海を取り囲むライフスタイルのカルチャーやその素晴らしさを子供達に残していきたい。このような思いから企画が立ち上がり、2023年から実行委員会を編成して実施されているイベント。
イベントではサーフィンコンテストはもちろん、今年はJPBA(日本プロボディボード連盟)のツアー第3戦も開催される。また、ビーチでのイベントでは、ビーチクリーン、キッズサーフスクール・コーチング、サイン会、乗馬体験、キッズダンス、フラダンス、サーフィンミュージカルフィルム上映会、そして、投げ餅。とイベント盛りだくさん。
そして今年の海外からのゲストは、元WSL CTチャンピオンのジョエル・パーキンソン、元WLT 3位のハーレー・イングレビー、元WSLヘッドジャッジのリッチー・ポーター、ビラボン契約のフリーサーファー、ジャリーサ・ヴィンセント、フィルマーのルカ・ラウベンハイマーが参加。豪華な顔ぶれとなった。
DAY1からショートボードのコンテストがスタート。波は台風17号が通過した影響で、しっかりとした東寄りのうねりが届き、サイズはムネ~カタsetアタマくらいのサイズとなる。選手プロ、アマが混在するが、サイズのあるブレイクでグッドライディングの連続となる。
そんなヒートが進む中、ジョエル・パーキンソンとハーレ・イングレビーが到着。彼らは会場のグッドコンディション見るとすぐ着替え始めGET WET! 流石サーファーです。
この二人の動きに気づいたキッズサーファーが、後を追いかけて入水。こんなチャンス滅多にないので、かなり良い経験になったことでしょう。
二人は早々に切り上げてくると、本部でイベント用のポスターへのサイン書きの仕事。
そして、ジャッジブースへ行き、今回のヘッドジャッジ、リッチー・ポーターの元へ。昔はジャッジする側と、される側が暫し談笑。
DAY2は、引き続きサーフィンコンテストが開催され、この日からボディーボードのコンテストもスタート。
ジョエルとハーレーは、会場へ着くとすぐに会場右側のかなりエグいポイントへ入水。ロングのプロのハーレーは6’0”の板で、まるでショートのプロのようなライディングを魅せ、ジョエルは軽々とエアーを決めて、流石元CTチャンプというところを魅せた。
DAY3はサーフィン、ボディーボードコンテストに加え、ビーチクリーンやキッズスクール、サイン会、上映会など盛り沢山のイベントがスタート。特に餅投げでは5,000個の持ちが投げられ、その中には賞品が書かれた紙が入っていて大いに盛り上がった。
キッズスクールには、ジョエルとハーレーも参加して、子供達のサーフィン体験を手伝っていた。
FINALDAYは、いよいよショートボードもボディーボードも優勝者が決まる。
時折雨が降る生憎な天気、うねりは弱まりサイズダウンしているが、セットはまだ十分なサイズがある。
ヒートは順調に進み、まずボディーボードのファイナル。メンズは近藤義忠が優勝し、ウィメンズは元世界チャンピオンの大原沙莉が優勝。その後、ショートボードへ移行し、メンズは鈴木仁、ウィメンズは池田未来が優勝し、賞金100万円をゲットした。
コンテスト会場横では、ジョエル・パーキンソンとハーレー・イングレビーによるコーチングも開催され、地元の子供サーファーに熱心にアドバイスをしていた。
その後、再び投げ餅が開催され、一般の方はもちろん、コンテストに出ていたサーファーもみんなで参加し、一等の65インチTVが当たった方もいて大盛況に幕を閉じた。
4日間という、比較的長いイベントとなったが、クオリティーの高い波は最後まで続き、流石、昔ASPのイベントを開催したことがあるポテンシャルの高いポイントであることがわかった。
震災以降、ビジターサーファーの数が激減したと聞く。原発などの影響をダイレクトに受けてしまっているようだ。しかし、現在では水質検査も定期的に行っているので、安心してサーフィンを楽しみに来て欲しいと、地元のサーファーは言う。まあ、関東から日帰りで行くにはちょっと距離があるので、週末の2日間をかけてゆっくりサーフィンを楽しみに行く感じが良いだろう。駐車場も広いし、更衣室、シャワーもありウォーターパトロールもいる。何より波が良いのに空いている。
最後に実行委員会の室原氏が、来年もまた開催します。と宣言していたので、今年参加できなかった方は、是非来年参加して欲しいそんな盛り沢山な復興イベントでした。